第9回 年金記録問題検証委員会(平成19年9月20日開催)の座長会見録でコンピュータシステムに関して、履歴管理が不十分であったとし、
”例えば氏名がない記録について、何かの手がかりを付ける必要があるとオンライン移行の当時考えたようであり、NTTデータからは、そのようなマークがいくつかオンライン上の記録に埋め込まれているという説明を受けている。
最近もオンライン上のデータの不備が発表されているが、本日の委員会でも、不備データの件数はすぐに出せるのかという質問があり、記録にマークが埋め込まれているものは、やろうと思えばコンピューターを回せば夜中の数時間でも出せるのではないかという意見がシステム関係の専門家からあった。そうであれば、5,000 万件を報告するときに、国民が知りたい情報は率先して直ちに開示すべきものであったし、社会保険庁の対応は怠慢と言わざるを得ない。”
記述があり、社会保険庁の怠慢を指摘した内容です。
それに対して、NTTデータは反論として
”名無し年金の識別符号は当社がつけたものではない」――NTTデータが反論 ”
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20070921/282773/
”NTTデータは9月21日、カナ氏名のない年金記録524万件に「00」という識別符号が付与されていた件で、一部報道に反論した。報道では、「NTTデータが符号を付与した」「舛添要一厚生労働相はじめ社会保険庁ではこの事実を誰も知らない」とされている。これは昨日開催された、総務省の年金記録問題検証委員会の公表を受けたものだ。
これに対しNTTデータは、「当社が付与・加工したものではない」と反論。「当社がオンライン・システムの開発を手がける前に社会保険庁が管理していた記録上に既に存在していた」と主張した。同社は国民年金については1984年から、厚生年金については86年からシステムの開発保守を受託している。報道は「88年に手書き台帳を電子化した際にNTTデータが00の印をつけた」としている。
社保庁が「00」の存在を知らなかったとする件について、NTTデータは「受託側であるため、当社はデータの内容について社保庁から報告を受ける立場である」(広報)と話す。その上で、NTTデータは84年、86年の受託に先立ち、社保庁にデータの不備があることを報告済みだったとする。当時、社保庁の依頼でNTTデータはデータの事前調査を実施したという。このときカナ氏名などの不備を社保庁に指摘したが、「不備記録もオンライン・システムにそのまま収録し、移行後に補正を実施していくという方針が示され、不備記録を含めてそのまま移行した」と発表した。
本件に関して社保庁に問い合わせしたが、回答はまだ得られていない。 ”
と反論したらしいですね。
要は、データフォーマットに正常?エラー?(名前無し、性別なし、?)を識別するフラグがあり、そのフラグの目的内容と存在の有無とでNTTデータの責任回避の反論ですね。
マアー NTTデータの企業防衛として反論でしょうが、常識では、システム維持管理(履歴管理)はNTTデータ側の責務であり、誰がフラグつけたかどうかの問題ではなく、登録データクリーン作業は、システム側と社会保険庁側の共同作業であり、共同責任ですね。
NTTデータの反論は、不十分ですね
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