2007年9月6日木曜日

年金記録問題 : 年金記録問題検証委員会への注文

総務省の年金記録問題検証委員会は、コンプライアンスとコンピュータシステムに注力し、コンピュータシステム分野には、委員も拡充していましたが、ITゼネコン問題までメスを入れられるかどうかを見守っています。

9月3日に、コンプライアンス関連で年金横領事案(99件、3億7000万)を発表し、マスコミを賑わし、舛添大臣をも犯罪だと激怒していましたが、年金システム関連に、1兆4000億を投下しているのに、5000万件も宙に浮いた年金記録データを発生させたシステム設計・運用設計ミスの責任問題にも注視すべきと思っています。

年金記録問題検証委員会は、活動が非公開であり、概要程度しかわかりませんが、ITゼネコンは経団連の有力メンバーであり、パワーゲームとなるのは明白でシステム側の責任追及までできるかとうかだと思っています。
単なるシステム設計のお粗末さなどの指摘で終わらないことに念願しています。

検証委員会には、議事内容の開示や、過去の入札仕様書、成果物ドキュメント、検収結果など開示すべきと思っていますが、当初から非公開が疑問です。
宙に浮いた年金記録データ発生・実態であれば、現場業務に限定できますが、システム側を追及してゆけば、ITゼネコンの弊害が顕在化するのは明白であり、社会保険庁以外のレガシーシステムに飛び火する危険性もあり事前に予防線を引いたと邪推しますね。

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