ソニーが発表した07年9月中間連結決算は、売上高、当期利益とも過去最高を記録し、通期の業績予想も売上高8兆9800億円、営業利益4500億円に上方修正し、08年3月期に連結営業利益率を5%にする目標は、達成可能とみていますね。
内容的には、主力のエレクトニクス事業は、液晶TVは春モデルのフルハイビジョン対応が遅れてが苦戦したが、デジタルカメラ、PCが好調であったことと、ゲーム事業はPS3の製造原価われ販売でも、目標の年間販売1100万台に対して、202万台で、1258億の営業赤字を計上したが、旧本社跡地の売却益など一過性の要因も利益を押し上げたそうですね。
週刊エコノミスト(07年10月30日号)では、ソニーについては、「抜け出さない苦境」と位置づけしておりますね。有機ELを年内発売するが、製造上の制約であり、11インチ卓上サイズであり、収益性より、ブランドイメージの建て直しをめざしていると紹介している。最近のソニーは、液晶パネル生産ではサムソン電子と合弁し、携帯電話事業はエリクソンを合弁し、半導体CELLはIBM,東芝との共同開発であり、生産設備を東芝に売却が決定されており、ソニー自身のコア技術製品は何かと思えますね。
確かに、ソニーは製造メーカーとしては、従来の創造的な新規性のコア製品については弱体していますが、国内の総合電機メーカーにないエンターティメント、ファイナンス分野に注力しており、毛色が違い、ソニーブランドが維持が生命線ですね。
そういう観点からみれば、PS3でのプラットフォームでのビジネススキームが確立されれば、ソニーの強さが発揮できるのはないかと推察しています。
よって、国内でみれば、映像配信の潮流の標準サービスのアクトビラに、ソニーのもつコンテンツをPS3をセットボックス化したプラットフォームでビジネスの形成ができれば、ソニーの復活は本物とですね。
外部筐体でのセットボックスは、ソニーは既に、「ネットワークTVボックス」というスタンダード製品を商品化しており、より臨場感の3Dコンテンツには、強力なCELLを搭載したPS3をセットボックスに転用でき、他の電機メーカーにない強みですね。
BS11のCEATEC2007でのプレゼンデモの3DTVはソニーのブラビアに、有沢製作所の偏光フイルターを貼り付けたものということであり、3Dの市場動向へのソニーの取組み次第でソニーは復活は本物になれるかどうかと注視しています。
ソニーは、単純な電機メーカーではなく、エンターティメント企業の強い側面をもっており、ファイナンスとシナジー効果が発揮できる企業ですね。
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