2007年11月5日月曜日

年金記録問題検証委員会の最終報告書を一読して(7)

問題7 システム監査、会計検査はどうなつていたのか?

年金記録問題検証委員会の最終報告書を一読して、システム監査、会計検査はどうなっていたのか?疑問ですね。
報告書では、”会計検査院は、特定検査対象に関する検査状況として、平成16年度の決算検査報告において、②社会保険オンラインシステムに係る契約金額の策定方法等の状況・・・ソフトウェア使用料らに当り、開発規模の事前及び事後の検証を努めるととに”と記述しております。

システム関連の契約については、昨年 社会保険庁の新システムはNTTデータを含む3社が開発が競争入札で決定されており、今春、国会で問題視されてき、年金システム、NTTデータとの取引見直し検討・厚労相表明し、ITゼネコンとの契約問題が問われていました。
また、9月末には、厚生労働省が委託する民間の専門家が調達方式の問題提起されているのに、検証委員会の最終報告書では、システムの調達方法、契約内容には、記述がないことは不可思議ですね。
多分 パワーゲームだったのでしょうね。

宙に浮いた、消えた年金データ問題は、報告書にあるように、長期間にわたり複数の要因が重層的に複雑に関係し、特定の要因・責任を限定することは困難である事は想像できますが、システム開発・運用に関与してきたITゼネコン(NTTデータ、日立製作所)の問題と今後への提起はつこっみ不足であると思っています。
随意契約であろうと競争入札契約であろうと、調達仕様書・納品物・テスト結果などでどういう検収していたか?会計監査がどのようにされていたか?報告書でとり扱うべきであったと思っています。

付記
① 社保庁年金システム入札に「不備」…専門家が見直し要請
  http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070928it01.htm
② 社会保険庁のレガシー刷新、落札ベンダーが決定
  http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20060823/246265/
  社会保険庁 新システムはNTTデータを含む3社が開発
 http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/JIREI/20070531/273132/
③ 「年金システム、NTTデータとの取引見直し検討・厚労相表明 」
  http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070628AT3S2801K28062007.html#topnews

0 件のコメント: