7日の午後の小沢民主党代表の辞意撤回・代表続投の記者会見をTV視聴し、当方の関心事は、「大連立を誰が仕掛けたか?」であり、小沢代表は辞任会見時に、「自分から党首会談、大連立を呼びかけた事実はないとし、朝日新聞、日経新聞以外のマスコミに批判をした」事に対する、批判されたマスコミ・・・読売新聞・・・の対応でした。
小沢代表の辞任会見では、
「私の方から党首会談を呼びかけたとか、私が自民、民主両党の連立を持ちかけたとか、今回の連立構想について、小沢首謀説なるものが社会の公器を自称する新聞、テレビで公然と報道されている。いずれもまったくの事実無根。党首会談、および会談に至るまでの経緯、内容について、私自身も、そして私の秘書も、どの報道機関からも取材を受けたことはなく、取材の申し入れもない。
それにもかかわらず事実無根の報道がはんらんしていることは、朝日新聞、日経新聞を除き、ほとんどの報道機関が、自民党の情報を垂れ流し、自らその世論操作の一翼を担っているとしか考えられない。それによって、私を政治的に抹殺し、民主党のイメージを決定的にダウンさせることを意図した明白な中傷であり、強い憤りを感じる。
このようなマスメディアのあり方は、明らかに報道機関の役割を逸脱しており、民主主義の危機であると思う。報道機関が政府与党の宣伝機関と化したときの恐ろしさは、亡国の戦争に突き進んだ昭和前半の歴史を見れば明らかだ。
また、自己の権力維持のため、報道機関に対し、私や民主党に対する中傷の情報を流し続けている人たちは、良心に恥じるところがないか、自分自身に問うてもらいたい。」
マスコミの姿勢と暗に首相周辺の人物を批判しました。
昨日の辞意撤回・続投の記者会見で、記者の2番目質問者(読売新聞)が
「――連立構想を小沢代表がもちかけた、という報道が「事実無根の中傷」であるとの発言を撤回していただきたい。報道が間違っていると言うのであれば、その経緯を小沢代表から明らかにしてほしい。」
に対して、小沢代表の回答は、
「私は当事者の一方のはずであるが、私には取材の申し込みすらありませんでした。複数の関係者からの情報に基づいて、と書いているが私や民主党のことを含んでいない。それは公平ではないのではないか、という意味で申し上げました。
私は政治家同士で内々で話したことについてこれまで一切外部にもらしたことはないが、2カ月前だったか、さる人からお呼び出しをいただき、食事を共にしながらお話をした。
「お国のために大連立を」というたぐいの話だったが、私はまず、「われわれ民主党は、参議院選挙で国民のみなさんから大きな議席を与えて頂いた。全党、衆議院も力をあわせてがんばろう、勝てる、という雰囲気の中であります」と申し上げた。それから「そういうたぐいの話は現実に政権を担っている人が判断する話であって、私どもからとやかく言う話ではありません」と申し上げた。
先月半ば以降、また連絡があり、「福田総理もぜひそうしたいとの考えだ。ついては、総理の代理の人と会ってくれ」という話があった。私も、むげにお断りできる相手の方ではないので、じゃあ参りますと言って指定の場所に行き、「本当に総理はそんなことを考えているのか」と質問すると、「総理もぜひ連立をしたい、ということだ」。「では、あなたも本気か」とその総理の代理という方に質問したら、「おれも本気だ」という話でした。
総理がその気であれば、総理から直接お話をうかがうのがスジではないでしょうか、と話を返しました。そしてあの党首会談の申し入れとなった、というのが事実であり、それが誰であり、どこであったかいうのは調べれば分かりますが、私の口からは申しません。それが事実であり、経過であります。」
と回答しておりますね。
読売新聞は、小沢辞任会見でマスコミ(読売新聞)批判に対して、わざわざ、「小沢氏、「連立持ちかけは全く事実無根」「小沢氏は真実を語れ」を記事で、自分らは、「いずれも首相周辺をはじめ多くの関係者が証言しており、確実な裏付けを取ったうえでの報道だ。」として、反論していました。
さて、読売新聞は、小沢代表の辞意撤回・続投会見での読売新聞の質問に対して、回答をどう取り扱うのか?見ものですね。
納得の行く記事を期待したいですね。
朝日新聞は、小沢代表より本件では、偏重していない新聞といわれ、元気にマスコミ批判に関しては、スペースを割いて記事にしていますね。
読売新聞も、自民党の首相周辺の人間も、常識では考えられない辞任で、慌てて部分があるのではないですか?
だから、小沢代表は不可思議な人間なのです。
付記
① 渡辺読売会長と森元首相が仲介 小沢氏に「大連立を」(朝日新聞)
http://www.asahi.com/politics/update/1108/TKY200711070387.html
② 「むげにお断りできず」 小沢代表一問一答全文(上)
http://www.asahi.com/special/071102/TKY200711070286.html
③ 「気力がぷっつんした」 小沢代表一問一答全文(中)
http://www.asahi.com/special/071102/TKY200711070299.html
④ 仲介役「名前言えぬ」 小沢代表一問一答全文(下)
http://www.asahi.com/special/071102/TKY200711070322.html
⑤ 小沢氏は真実を語れ (読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/feature/fe8400/news/20071104iaw8.htm
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