2008年2月26日火曜日

イージス艦「あたご」の漁船衝突事故の責任のとり方?

イージス艦「あたご」が監視体制の怠慢で、漁船との衝突事故を発生させ、石破防衛相の責任が問われていますね。
石破防衛相は、「(行方不明者の)家族らと会った際、『あなたの責任の取り方は原因を究明し、同様な事故が起こらないようにすることだ』と厳しく言われた。関係者の気持ちを一番重く受け止めないといけない」と述べ、原因究明や再発防止に全力を挙げることで責任を果たす考えを改めて強調しており、野党の退任要求について、町村官房長官も「(事故)原因究明/防衛改革などを取組んでいる石破氏がその責任を全うことが大切」と防衛相を擁護していますね。

衝突の原因は、現在、調査中ですが、既報では、明らかに、イージス艦の操舵に驕りがあり、監視体制の交代の引継ぎ問題もあり、イージス艦側に落ち度があるのは明白です。
原因が、規律や規則違反の個人的な過失であれば、責任は個人の範囲ですが、明らかに、公海での回避原則を無視した組織的な問題が内在しており、組織的な責任は免れないと思いますね。

イージス艦は、漁船に比較して整備も人員も充実しており、更に、大型船は小回りできない特性を持っており、沿岸近辺では、より監視と操舵には神経質にならくてはならないのは当然であり、慢心と驕りがイージス艦「あたご」全体にあったとしか思えない。
これが「あたご」だけでの問題か?、海上自衛艦全体の問題かはわかりませんが、26名もの監視員の体制で回避行動をしなかったことは、組織的体質としか思えない。

軍事オタク?、防衛オタク?の石破防衛相が引責辞任を否定する言葉に、冒頭に、「行方不明の親族から、「絶対辞めるな!、原因を究明し、防衛省の再発防止策をきちんとあんたがやってくれ!」と言われた。
ご家族の思いに応えるのが私の責任だ」と言われる。
行方不明の親族・・・・という語句を出されると、この時期に、批判する側は、弱腰にならざるえないですね。
また、事故時に、仮眠中のイージス艦長は、緊張不足として更迭を示唆しているが、艦長他、監視員全員には、なんらかの責任をとるのは当然ですが、自分の責任の取り方は、どうするのか?
まずは、辞任する事を明示した上で、行方不明の親族との言葉もあり、救助活動なり再発防止策を全力であげるというのが自然でしょうね。
石破防衛相は、まずは、親族の言葉があることが、何か、不快感をもちますね。

ニュース情報では、事故当日 午前10時に、事故直前の19日午前4時の当直交代時まで、責任者の当直士官を務めていた航海長をヘリコプターで防衛庁に呼び出し、聴取していることが本日、明らかになったとあります。
事故究明が話題になっているが、事故直後の救助・救命活動はどうなっていたか?暗闇になりそうですね。
行方不明の親族を裏切るような事実が判明したら、どうするのか?それでも、親族の言葉が第一なのか?
組織の責任はどうするか見守って行きたいですね。
年金記録問題で、誰が具体的に責任を取ったのか?曖昧ですね。
やはり、不条理であっても組織責任があれば、組織の長は引責責任をとらなければケジメがつきませんね。

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