2008年1月19日土曜日

多田正行「社会保険庁問題を検証する」のコラムを推奨します。

本ブログでも、2007年11月13日に”期待される連載:「社会保険庁問題を検証する」(ITpro)”を記述しましたが、現在は、7回目であり、期待された内容の連載ですね。
年金に限らず、政府は、重要なテーマに諸々の委員会、審議会に学識経験者・専門家・民間代表者を委員に任命しますが、本当に現場・現業を知っているのか疑問を感じていました。
例えば、年金記録問題検証委員会しかり、年金記録・社会保険庁監視等委員会の当初メンバーを見て、誰がITの専門家か疑っていました。

実際の委員会の運用は事務局が方向性を決め、資料らの準備をし、結論を誘導するのが実態です。
これは、官公庁全般に共通する体質で、発注する側(官)と受注する側(民)に、コンサルの存在があり、コンサルは如何に官の意向に沿った調査報告するかどうかビジネス基点であり、世の中、全て、パワーゲームですから、上手に生きることしかないですね。

ただ、年金問題は個人生活に密接に係る問題であり、やはり、専門家の意見は拝聴することが肝要と思っており、日経BP ITpro 多田正行氏の「社会保険庁問題を検証する」コラムは期待した内容ですね。

付記

日経BP ITpro  連載
[社会保険庁問題を検証する] 多田 正行

多田正行の社会保険庁問題を検証する http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20071026/285606/?ST=system

 宙に浮いた5000万件の年金記録など,社会問題化した社会保険庁。公開資料を精読,検討すると,業務プロセスと情報通信システムの乖離(かいり),情報通信システムを利活用する上での組織風土の未熟さなど,様々な問題が浮かび上がってくる。この連載では,CRMの専門家である多田正行氏が公開資料や報道にもとづいて,社保庁問題を読み解きます。

【プロローグ】公開資料から浮かび上がる疑問

【Part1】年金制度を支える情報通信システムへの疑問
 第1回 制度変更に揺さぶられるシステム開発・運用の枠組み
 第2回 最終報告書に見る「宙に浮いた年金番号を生んだ」システムの不備
 第3回 公開資料から見えないシステムと運用組織の実態
 第4回 入力ミスは何故起きたか? 検証委報告書の甘すぎる勧告
 第5回 監視等委員会で見つけたずさんなコンタクトセンター計画
 第6回 ITガバナンスは社保庁改革における緊急の課題
 第7回 再生会議で議論された年金機構の組織と要員
     
【Part2】年金記録の正確性確保に関する対策
 第1回 課題はどうなったのか? 新システム導入時の課題と現行での課題
 第2回 移行計画は? 100%記録補正は無理と判断されているが
 第3回 業務単位と分担 最適化計画の内容を検証する
 第4回 巨大システムのSLAはどうなっている
 

【Part3】スケジュールと予算見積もり
【Part4】新システムを引き継ぐ新組織の実態

注)未公開の目次タイトルは今後の予定であり,変更される可能性があります

■多田 正行 (ただ まさゆき)

【プロフィール】
 CRM(顧客関係管理)分野で数々の経験を積んできたコンサルタント。1947年生まれ。著書は「売れるしくみづくり」(ダイヤモンド社),「コールセンター・マネジメント入門」(悠々社),「コトラーのマーケティング戦略」(PHP研究所)など。ITpro WatcherにCRM Watchdogを連載中。

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